ロータリーについて

ロータリーとは

ロータリーは人道的な奉仕を行い、あらゆる職業において高度の道徳的基準を守ることを奨励し、かつ世界における親善と平和の確立に寄与することを目指した実業人および専門職業人が世界的に結び合った団体です。
簡単にいえば、自分を磨き、人を育て、時には慈善行為、ボランティア活動などを行う世界的な団体です。
(引用:ロータリージャパン)

ロータリーの目的

ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある。具体的には、次の各項を奨励することにある。

  • 第1 知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること。
  • 第2 職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすること。
  • 第3 ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において、日々、奉仕の理念を実践すること。
  • 第4 奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること。

ロータリーの歴史

20世紀初頭のシカゴの街は、著しい社会経済の発展の陰で、商業道徳の欠如が目につくようになっていました。ちょうどそのころ、ここに事務所を構えていた青年弁護士“ポ一ル・ハリス”はこの風潮に堪えかね、友人3人と語らって、お互いに信頼のできる公正な取引をし、仕事上の付き合いがそのまま親友関係にまで発展するような仲間を増やしたい、という趣旨でロータリークラブという会合を考えました。ロータリーとは集会を各自の事務所持ち回りで順番に開くことから名付けられたものです。
こうして1905年2月23日にシカゴ・ロータリークラブが誕生しました。
それからは志を同じくするクラブが次々各地に生まれ、国境を越えて、今では世界200以上の国と地域に広がり、クラブ数34,297、会員数1,211,868名(2013年2月28日RI公式発表)に達しています。
そして、これら世界中のクラブの連合体を国際ロータリーと称します。
このように、歴史的に見ても、ロータリーとは職業倫理を重んじる実業人、専門職業人の集まりなのです。その組織が地球の隅々まで拡大するにつれて、ロータリーは世界に眼を開いて、幅広い奉仕活動を求められるようになり、現在は多方面にわたって多大の貢献をしています。

日本のロータリー

わが国最初のロータリークラブは1920年(大正9) 10月20日に創立された東京ロータリークラブで、翌1921年4月1日に世界で855番目のクラブとして、国際ロータリーに加盟が承認されました。
日本のロータリーは、第2次世界大戦の波に洗われて、1940年に国際ロータリーから脱退しましたが、戦時中も水曜会、木曜会などのように名前を変えて活動を続けました。
戦後1949年3月に復帰加盟。その後の日本のロータリーの拡大発展には目覚ましいものがあります。ロータリー財団への貢献も抜群で、今や国際ロータリーにおける日本の地位は不動のものになりました。
日本は、現在34地区に分かれており、そのうちの1地区(第2750地区)には、北マリアナ諸島、グアム、ミクロネシア、パラオという海外の地域が含まれています。
日本国内のクラブ数は2,288、会員数8万9,025人(2013年11月末現在)。日本のロータリアンたちは、地域社会で、そして世界の各地で、さまざまな活動をしています。

五大奉仕部門

標語「超我の奉仕」は、ロータリーの奉仕の精神を表しています。ロータリーの5つの「奉仕部門」は活動を導く指針となります。

  • 「クラブ奉仕」を通じて、会員が楽しみ、末永い友情を築くとともに、クラブのスムーズな運営を促進します。
  • 「職業奉仕」を通じて、自分の職業スキルを奉仕に生かし、あらゆる行動における高潔さを推進します。
  • 「社会奉仕」を通じて、地元地域のニーズに取り組み、長期的な改善をもたらすために地域の人々とともに活動します。
  • 「国際奉仕」を通じて、世界中の人道的ニーズに取り組み、世界理解と平和を推進します。
  • 「青少年奉仕」を通じて、青少年や若者たちとの活動を行い、次世代のリーダー、時代の先駆者、平和構築者を育成します。

四つのテスト

職業人としてのロータリアンの心構えを、ロータリーの倫理基準から具体的に記述したものが「ロータリー倫理訓」だとすれば、それをロータリアンのみならず一般の職業人にも理解できるように、簡潔かつ的確にまとめたものが「四つのテスト」です。
ハーバート・テーラーは、倒産危機のクラブ・アルミニウム社の社長に就任しました。信仰心の厚いハーバートは、同社を建て直し、大恐慌下の沈滞ムードを払拭(ふっしょく)するための手段として、社員たちに倫理的価値観の目安となる簡潔な指針を提供すべく、神の啓示を求めて祈りをささげました。
社の倫理訓について構想をめぐらせたハーバートは最初、およそ100語からなる文章をしたためましたが、これは長すぎると判断しました。そこでさらに推敲(すいこう)を重ね、それを7つの項目にまとめたのです。四つのテストは当初は、七つのテストだったのです。しかし、これでも長いと考えたハーバートは、それを自問形式の4項目にまとめ上げ、それが今日の四つのテストとなりました。

四つのテスト

言行はこれに照らしてから

  1. 真実かどうか
  2. みんなに公平か
  3. 好意と友情を深めるか
  4. みんなのためになるかどうか

THE 4-WAY TEST

Of the things we think, say or do

  1. Is it the TRUTH ?
  2. Is it FAIR to all concerned ?
  3. Will it build GOODWILL and BETTER FRIENDSHIPS ?
  4. Will it be BENEFICIAL to all concerned ?